NHK交響楽団 第1622回定期公演


いつかは行ってみたかったクラシックコンサート@NHKホール。


プログラムは『ベートーヴェン / ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58』。


ピアノ独奏からはじまり、ピアノと弦楽器による対話で織り成される美しい協奏曲。
いわく「ドイツ音楽界が生んだ久々の新星」と呼ばれた若手のピアニストによる演奏は、
どこまでも繊細で優しく奏でられ、裏を返せば起伏の物足りなさを感じたりしたけど、
そもそもの楽曲をあまり知らないのでなんとも。
ただ、これまた素人目線だけど、演奏技術は溜息がもれるほど素晴らしかった。


というか、あとでピアニストが自分より年下という事実が地味にボディにきた。
認めたくなくても認めざるを得ない、そーゆー年齢になってしまった。むん。


そして後半は『プロコフィエフ / 組曲「ロメオとジュリエット」第1、第2、第3番から』。


ソフトバンクのCMでおなじみの重厚で怪しい弦の旋律から、
タンバリンや小太鼓による軽快なリズムが印象的な行進曲風なものまで、
1時間という時間をまったく感じさせない展開。


まぁ、とにかく生のオーケストラは期待を遥かに超えていました。
単純に楽器の数で考えても1から70とかあって、そこに各々の強弱が加わるわけで、
曲の静と動の振り幅がポストロックとかと比べものにならないほど大きい。
しかも、ある程度ノーマライズされてしまうCD音源ともこれまた比較にならない。
ロックやポップスのライブでよく見られる楽器同士のつまらない喧嘩も一切起きないし、
今さらながらではあれど、改めていろいろと気付かされた一日。


あと、演奏はもちろん、クラシックコンサートの作法も学べて楽しかった。
異様に長く鳴り止まない拍手と、その間、何度も舞台と袖を行き来する様は???でした。