ASKA / Symphonic Concert Tour 2008 "SCENE"


これを見逃すとお墓まで後悔を持っていかなきゃならない、
と思い、結構重要な打合せを放棄して、有休取って行ってきました。


いつもとは趣向の異なる、オーケストラを従えたコンサートなため、
スーツの胸ポケットにシルクのチーフを挿してフォーマルなドレスコードで。
初めての武道館は、席間狭いわ空調の利き悪いわで、結局上着は脱いでましたけど。


演奏は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。
決して良いコンディションではなかったとはいえ、
70人のフルオーケストラに飲まれるでもなく浮くでもなく、
楽器の一部として見事に融け込めるボーカルは彼ならでは。


アレンジも、普通にクラシック寄りなのを思い描いていたのだけれど、
映画音楽的なアプローチのものが多くて、予想を遥かに超えるダイナミクス。
ピアノと弦楽器の囁くような演奏にうっとり包まれたかと思えば、
嵐のごとく駆け出すパーカッションに雷鳴のような重厚な管楽器たち。
そして、胸の奥にまで光が刺し込むように荘厳な賛美歌。


これとないほどに贅沢な体験をさせてもらいました。


ただ1つ我が侭を言うならば。
武道館ではなくクラシック向けのホールが良かったな、と。
あそこの椅子はとても座れたもんじゃないよ。