waffles / こんなにもオレンジ
文学部とは名ばかりでボキャブラリーだとか表現力は乏しくて、ライブの感想とか毎回書こうとしてつまづく。「良かった」「凄かった」とかでしか感動を文章化出来ない。それしか出来ないのならいっそ「これくらいだ!」と思えるまで「良かった」を連打して、その数で表現すればいいじゃないかと思った。そうでもしないと伝わらないんじゃないかなと。いや、それでも実際の数パーセントしか伝わらないんだろうな。肌で心で感じたモノを他者に伝える作業の難しさを久々に痛感した。
昨夜からずっとずっと考えていたこと。ここ数ヶ月は常に現実世界だけに住んでいて、それはそれで濃密で貴重な時間を過ごせたんだけど、自分が自分でないような気はその間ずっと感じていた。手に入れたものもたくさんあるけれど、今まで支えになってきたものを忘れてしまっていた。ひとまず1社内定が出て心持ち余裕が出来たので明日からは取り戻す作業。詩や音に乗っけて常にOUTPUTしていないと死んでしまうイキモノ。
話がそれた。wafflesのワンマン@Shibuya O-nest。「良かった(でた)」。
喜怒哀楽の喜楽は勿論、怒や哀の感情でさえも心をマッサージされるかのように揉み解されて笑顔へと変えてしまう、一種の魔法のようなとてつもない力をこんなにも言葉に歌に込められるものかなぁと感服せざるを得なかった。他の素晴らしき表現者に対する尊敬のようなものとはちょっと異なり、なんていうか恋心みたいなものをこのバンドには抱いてしまっている。あと羨望の的であったりもする。どれだけ俺が音楽が好きだとか生き甲斐だとかモゴモゴ言っても、あんなに楽しそうに音楽を紡げる自信はないなーって思う。ライブ中も後もトンネルの中のように「幸せやー」って叫びが反響しまくってた。
不器用で不器用で、でも真っ直ぐに向かい合って、それでいてちょっぴり夢想家。やっぱりそんな生き方をしていきたいな、と再確認した夜だった。その数時間前に内定の電話を貰ってシステムエンジニアという生き方を与えられたことがとても皮肉な事だなーなんて思ったり。
こころが震えるよ skipで楽しいほうへ